終業式に代えて

■平成30年7月20日-終業式に代えて

 この度は「平成30年7月豪雨」により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。未だ普段の生活に戻っておられない方も多いかと思います。一日も早く平穏な日々を取り戻すことができますようお祈り致します。

 これまで本校関係者に人や物に関する大きな被害があったと聞いておりません。実に幸いなことだと思っております。

本校では断水の状態になかったため、地域へのボランティア活動として生徒・教員による給水活動を行いました。運動部に所属する寮生を中心に7月11日から13日までの三日間、午前9時から午後4時まで行いました。3日間で延べ600人近いご近所の方がいらっしゃいました。坂の途中に暮らす高齢の方も多く、たくさんの感謝の言葉や差し入れをいただきました。生徒のきびきびした動きは実に気持ちの良いものでした。生徒にとっても地域貢献の良い経験になったと思います。参加生徒の皆さん協力有り難うございました。

交通網の回復には1か月以上の期間が必要との広報がなされています。このため既にお知らせしたように急遽、7月17日から8月16日までを早めの夏季休業日と致しました。日程変更に伴う様々な手続きなどは担任の先生と十分な連携を取りながら失敗のないように進めて行ってください。

さて、1学期は学期末試験も終わらず、終業式もできずに夏休みに入ることになりました。特別な夏休みです。最近は昭和時代の日本に比べると天候が大きく変化してきています。寒暖差の拡大や雨量の激増など随分荒い天候になったようです。もともと日本は自然災害の多い国と言われています。

平成23年の東日本大震災以降、日本列島は地震の活動期に入ったようで各地で大小の地震が続いています。つい最近も大阪北部で比較的大きな地震が起きました。2~3日後には広島県北部でも震度3程度の地震が発生しました。

今後、日本列島の太平洋側で東北大震災よりも巨大な規模の地震発生が懸念されています。実際に発生した場合の被害は想像を絶するものと思います。8月6日の「広島原爆の日」の話しの中でも触れましたが今年のカレンダーは73年前の1945年のカレンダーと全く同じです。日本にとって1945年の夏もこれまで経験したことのない特別な夏でした。何百万人の尊い生命を奪った戦争は日本の歴史上始めてのことであり、特に関東以西の日本は惨憺たる廃墟になりました。

しかし、今回の被災地でもそうですが、日本人は廃墟のなかにあっても必死で日常を取り戻そうと頑張ります。1945年の夏も8月20日月曜日から平常授業を開始した県もありました。「終戦の日」15日水曜日から5日しか経っていません。

今年の夏は摂氏35度を越える日がいきなり2週間以上続くという異常な夏になっています。未経験のことばかりですが、私たちには未曾有の困難に立ち向かう勇気があります。幸い私たちは激しい被害を受けていません。このような時こそ被害の少ない私たちは平常心を保ち、こつこつと日常生活を営んでいかなければならないと思います。学生は勉強にも運動にも真剣に取り組み続けなければならないでしょう。それこそが一刻も早い復興を願う私たちの気持ちの表れではないでしょうか。

なお、復興ボランティアに参加している生徒もいるかと思います。特別な暑さですから自身の体調を最優先に考え事故のない範囲で活動してください。                                                                                                                                                                     平成30年7月17日

                                                                          清水ヶ丘高等学校
                                                                                                                                      校 長 小川 英夫